ラスアルハイマのカジノを含む統合型リゾート「Wynn Al Marjan Island」は、中東情勢の不安定化による影響を受けながらも、2027年第1四半期の開業に向けて計画が進んでいます。
不動産投資家が気にすべきことは①本当に建設が止まっていないのか②運営開始に向けた人材採用が始まっているのか③資金面や運営体制は整っているのかです。
そこで、今回はラスアルハイマのカジノ計画の進捗状況について解説します。
中東情勢の中でラスアルハイマのカジノ計画は進んでいるのか?

2026年3月、Wynn Resortsは中東情勢の影響(地域情勢の緊張、ホルムズ海峡の物流、UAEの空域や空港運航問題)を受けてプロジェクトに一時停止があったものの、建設を再開したと発表しました。
同社はプレスリリースにて、政府と連絡を取りながら、現場で働く従業員の安全を第一に工事を進めていると説明しています。
地政学リスクはゼロではありません。しかし、現在は現場で働く従業員の安全を第一に工事を再開しているとのことです。
ラスアルハイマのカジノ計画の進捗状況
同プロジェクトは、70階建てのホテルタワー、1,530室の客室・スイート、22の飲食施設、劇場、高級リテール、マリーナを備える大型統合型リゾートです。
Wynn Al Marjan Islandは2025年第4四半期にホテルタワーの上棟を完了し、2027年初頭の開業に向けて予定通り進んでいます。現在は内装工事が進んでいると報じられています。
つまり、完成に近づいており、2027年第1四半期に開業できる可能性が極めて高いと言えるでしょう。
ラスアルハイマのカジノ開業に向けて求人は始まっているのか?

出典:Wynn Al Marjan Island『FIND JOBS』
Wynn Al Marjan Islandは採用活動を始めています。
2026年2月時点で、約2,750人を採用し、2026年末までに従業員数を約3,000人にする計画だと報じられています。
2025年第4四半期には251人に達していましたが、その頃に採用したのは主に上級幹部、シニアマネジメント、管理部門が中心です。幹部・管理部門・オペレーション責任者を先に採用し、その後に現場スタッフを大量採用してトレーニングを行っています。つまり、開業に向けてオペレーションを固めているということです。
募集職種
Wynn Al Marjan Islandの募集職種は、カジノ運営、ホテル運営、飲食、エンターテインメント、財務、IT、法務、リテールなど多岐にわたります。100件以上の求人を出していたようです。その中にはGCC地域初となるカジノ管理職も含まれていました。
具体的には、テーブルゲーム運営のカジノマネージャー、ピットマネージャー、カジノ部門のアドミニストレーティブアシスタント、F&B部門のエグゼクティブシェフ、ナイトライフ運営責任者、フローラルオペレーション責任者などが挙げられています。
給与額は多くの求人で公開されていません。しかし、給与に加えて休暇制度、医療保険、生命保険、インセンティブ制度、その他福利厚生を提供するなど、人材獲得のために魅力的な条件を提示しています。
とくにカジノ、VIPサービス、高級F&B、エンターテインメント、ラグジュアリーホテル運営の人材は世界的に競争が激しいため、Wynnが福利厚生を含めた採用条件を打ち出していることは、開業準備の本気度を示す材料になります。
Wynn Al Marjan Islandの資金
Wynn ResortsはWynn Al Marjan Islandに大きな資金を投入しています。
Wynn Resortsの2025年第4四半期決算によると、Wynn Al Marjan Islandを建設する40%保有のジョイントベンチャーに対し、2025年第4四半期だけで7,920万ドルを拠出しました。これにより、同プロジェクトへの累計拠出額は9億1,420万ドルに達しています
不動産投資家がラスアルハイマのカジノ計画を検討する際のポイント
もちろん、リスクがないわけではありません。イランによる攻撃の対象にラスアルハイマも挙がったこともあるため、安全とは言い切れません。そのため、開業時期の遅延をはじめ、物流の影響による建設コストの上昇など注意すべきポイントはあります。
しかし、現時点ではカジノ計画は着実に進んでいることがわかります。
1.ホテルタワーの上棟も完了していること。
2.Wynnが2027年第1四半期の開業見通しを維持していること
3. 約2,750人の採用が進んでいること
4. ゲーミング、ホテル、F&B、IT、法務など運営に必要な職種の募集が始まっていること
5.Wynn Resortsが累計9億ドル超をすでに拠出していること
ラスアルハイマカジノ開業に向けてWynn Bridgeも建設中

ラスアルハイマのアル・マルジャン島では、Wynn Bridgeの建設も進んでいます。この橋は全長548メートルで、Wynn Boulevardを通じてアル・マルジャン島をUAEの主要幹線道路であるE311とE611に接続する計画です。
Wynn Resortsの公式発表では、橋の完成予定は2026年後半。ドバイ、シャルジャ、アジュマン方面からアル・マルジャン島へ向かうアクセスが改善される予定です。
まとめ
ラスアルハイマのカジノを含むWynn Al Marjan Islandは、中東情勢の影響を受けながらも、開業に向けて準備が進んでいます。
重要なのは、建設進捗、資金拠出、人材採用という3つが着実に進んでいることです。そのため、UAE初の商業ゲーミングリゾートとしてだけでなく、ラスアルハイマの観光・不動産・雇用市場を押し上げる大型成長案件として、今後も投資家が注目すべきプロジェクトだと言えるでしょう。
もし、ラスアルハイマのカジノ計画について気になることがある方は、JCME GROUPまでお気軽にお問い合わせください。

