UAEでは、2026年6月1日から成人年齢が21歳から18歳へ引き下げられました。これにより、18歳以上の若者は自ら契約を行えるようになります。
スマートフォン契約や銀行口座の開設、賃貸契約、各種サービスの申し込みなど経済活動に関わる場面で大きな影響が見込まれます。そのため、主な変更点とその影響についてわかりやすく解説します。
2026年6月からUAEの成人年齢は18歳に引き下げ
Federal Decree by Law Promulgating the Civil Transactions Lawが2025年10月1日に発行され、2026年6月1日から施行されました。これにより、2026年6月1日からUAEの成人年齢が21歳から18歳に変わります。
今回の法律公布の目的は、国際基準への適合や若者の経済活動への参加を促すことです。
新法では年齢によって民事取引能力が分けられています。完全に法的能力があるとみなされるのは、18歳に到達した日です。
| 年齢 | 新法上の扱い |
| 17歳未満 | 判断能力がないとみなされる |
| 17歳以上18歳未満 | 一定の判断能力はあるが、法的能力に制限がある |
| 18歳以上 | 法的能力がある |
UAEの成人年齢の変更は外国人にも関係するのか
Federal Decree by Law Promulgating the Civil Transactions Lawの第11条では、民事取引能力は、その人の本国法によるとされています。
例えば、日本人であれば「民法」の確認が必要です。日本では2022年4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられているため、18歳以上であれば単独で契約を行うことができます。
ただし、外国人側に制限があることが簡単には分からずUAE国内で取引をした場合、契約の無効を主張しにくくなっています。
UAEで成人年齢が18歳になると何ができるのか
Federal Decree by Law Promulgating the Civil Transactions Lawにより、18歳以上で法的な制限を受けていない人は、次の取引が行えるようになります。
(1)契約
スマートフォンの契約、インターネット契約、サブスクリプションサービス、ジムの会員契約、学校や習い事の申し込みなど
(2)資産管理
自分名義の資産管理など
(3)不動産の購入、賃貸
自分名義の賃貸契約、不動産に関する各種手続きなど
(4)金融商取引
銀行口座の開設、デビットカードの作成、分割払い、投資サービスの利用など
(5)生活上の手続き
生活サービスの契約、契約内容の変更、解約手続きなど
※ただし、学校の校則や勤務先の就業規則により制限を受ける場合があります。
UAEの成人年齢が18歳に引き下げられることによる影響
UAEの成人年齢が18歳に引き下げられることで、若者が経済活動に参加しやすくなります。
により、18歳から自分でサービスを契約できるようになり、通信契約、金融サービス、賃貸契約、教育サービス、デジタルサービスなどを本人名義で利用する人が増えていくことでしょう。
つまり、18歳以上の若者向けのサービスの需要が拡大していく可能性があります。
銀行、不動産、教育、通信、EC、サブスクリプションサービスなどでは、若者に契約してもらうために申込書や契約書を見直す企業が出てくるかもしれません。
今回の法律は若者の経済参加を後押しし、経済をより活性化させていくものです。
参考文献:Federal Decree by Law Promulgating the Civil Transactions Law
まとめ
UAEで成人年齢が18歳に引き下げられたことにより、若者が自分の判断で契約や金融取引、生活サービスの手続きを行いやすくなります。これは、若者の経済参加を促す重要な制度変更といえるでしょう。
今後、UAEで若者向けサービスを展開する事業者にとっては、申込書、契約書、利用規約、本人確認手続きなどを見直す必要が出てくる可能性があります。
UAEで事業を開始しようとしている方は、このような制度変更を理解しておくことが非常に重要となるため、専門家に相談しながら進めることをおすすめします。
JCME GROUPでは法人設立やマーケットリサーチのサービスを提供しているため、ぜひお気軽にお問い合わせください。


