ドバイの銀行金利が5%近いと聞くと、すぐに口座を開きたくなるかもしれません。しかし、法人設立・不動産購入・定期預金のどれがお得かは、目的によって変わります。また、銀行金利はすべての銀行で得られる水準ではありません。
これらを正しく理解した上で銀行口座を開設すると、有利に資産運用できます。そこで、今回はドバイ銀行の金利で資産運用するコツについて詳しく解説します。
ドバイの銀行金利
| 銀行 | 商品 | 期間 | 年利目安 |
| FAB | Smart Deposit | 2年〜10年 | 4.09%〜6.05% |
| FAB | Smart Deposit | 2年〜5年 | 4.33%〜5.08%以上 |
| ADCB | Fixed Deposit | 3カ月 / 6カ月 / 12カ月 | 3.75% / 3.75% / 4.00% |
| ADCB | Fixed Deposit | 3カ月 / 6カ月 / 12カ月 | 4.00% / 4.00% / 4.25% |
| FAB | Fixed Deposit | 1カ月 / 12カ月 | 2.85〜2.95% / 3.10〜3.20% |
| HSBC UAE | Term Deposit | 12カ月 | 約2.80% |
| HSBC UAE | Term Deposit | 12カ月 | 約2.63〜2.73% |
| Emirates NBD | Fixed Deposit | 1〜12カ月 | 2.00% |
高金利だけで見ると、FAB Smart Depositが最も高く、AEDで10年6.05%、USDでも5%台の商品があります。
ただし長期固定型なので、途中解約条件や流動性には注意が必要です。一般的な定期預金でも、4.00%と比較的高めです。
UAE中央銀行は2026年1月28日、オーバーナイト預金ファシリティに適用されるベースレートを3.65%に据え置くと発表しました。
これは米FRBの政策金利動向に沿った判断です。このため、UAEの銀行預金金利も高めに見えやすい状況が続いています。
ドバイ銀行の金利が注目される理由
ドバイの銀行が注目される理由は、日本の銀行と比較して高い金利が得られるためです。
UAEディルハムは米ドルに連動しているため、金融政策は米国の金利動向に影響されます。
UAE中央銀行も、Base Rateが米FRBのInterest Rate on Reserve Balancesに連動する形で金融政策スタンスを示すと説明しています。銀行や預入期間によって異なりますが、UAEでは定期預金で4%近くの金利が提示されるケースが大半です。預け入れるだけで高い金利がつくため、注目されています。
ドバイ銀行の金利を活用して資産運用する方法
基本的に銀行口座はビザがなければ開設できません。つまり、日本人の方がドバイの銀行金利を活用して資産運用する方法は3通りあります。
- ドバイで法人設立する
- ドバイの不動産を購入してゴールデンビザを得る
- 定期預金に一定額以上を預け入れてゴールデンビザを得る
どれがお得かは、目的によって変わります。そのため、3つの方法を詳しく見ていきましょう。
ドバイで法人設立する

ドバイで法人を設立して銀行口座を開設する際のハードルは年々上がってきているため、実際にビジネスを行う方の選択肢となります。
【メリット】
ドバイで法人設立すると、国際ビジネスの拠点を持てます。
中東、アフリカ、ヨーロッパ、アジアをつなぐ商流を作りたい企業にとって、UAEは魅力的なハブです。
また、フリーゾーン法人の場合、一定条件を満たせば優遇税制を受けられる可能性があります。ドバイに拠点を移して税負担を軽くするといったことができます。
【デメリット】
ドバイで法人を設立すると、ライセンス更新費、登記住所、会計・税務対応、ビザ費用、銀行手数料などの維持費が発生します。
「高金利の銀行口座を作りたい」という理由だけで法人を設立すると、金利収入より維持費が大きくなる可能性があります。そのため、実際にUAEで事業を行いたい人におすすめしたいです。
不動産を購入して銀行口座を開設する

AED 2 million以上の不動産を購入する投資家はゴールデンビザを取得できます。ゴールデンビザを取得できれば、UAEでの長期滞在、銀行口座開設、資産管理がしやすくなります。
不動産購入は、家賃収入、物件価格の変動、管理費、空室リスク、売却時の流動性、為替リスクを含めて判断する必要があります。「将来的に居住や移住を考えている」「キャピタルゲインを得たい」という人には、不動産購入は有力な選択肢です。
【メリット】
- 家賃収入やキャピタルゲインが得られる
- 定期預金を上回る賃貸利回りが期待できるケースもある
- ドバイにセカンドハウスが持てる
【デメリット】
- 空室リスク、修繕費、管理費、仲介手数料、登記費用、為替リスクがある
- 不動産価格が下落する可能性がある
- 不動産投資戦略が必要になる
定期預金口座を開設する

AED 2 million以上を定期預金(2年以上ロック)に預けるとゴールデンビザを取得できます。この場合、預金金利を得ながら、UAEでの長期滞在資格も目指せます。
個人の方の銀行口座であれば、法人口座のような高い維持費もかかりません。そのため、大きなリスクを取らずに外貨で安定運用したい方におすすめです。
【メリット】
- 変動リスクの心配がない
- 満期まで保有すれば利息が受け取れる
- 日本の銀行より利息が高い
【デメリット】
海外預金の利息は日本側で課税対象になる可能性がある
まとめ
資産運用では表面利回りだけを見て判断するのは危険です。
- 短期・安全重視なら「定期預金」
- 海外ビジネスを行うなら「法人設立」
- 中長期の資産形成なら「不動産購入」
このように考えると、最もお得な選択肢は人によって異なります。どの方法が良いか悩まれた際には、ぜひJCME GROUPにご相談ください。

