
ドバイの不動産市場は、近年世界中の投資家や富裕層から熱い注目を集めています。
国家戦略「ドバイマスタープラン2040」による都市開発と外資誘致が加速しており、不動産価格は数年で大きく上昇しています。そこで、今回はドバイ不動産の値上がり事例を紹介しつつ、今後の見通しについて解説します。
ドバイ不動産は値上がりしている?
出典:DXB「The World’s Only Open-Access Real Estate Intelligence Platform」
結論からお伝えすると、ドバイ不動産価格は値上がりしています。その背景には、2021年にドバイマスタープラン2040が発表され、都市開発や外資誘致が加速しているためです。
2021年10月1月から2022年3月31日まで開催されたドバイ国際博覧会が大成功に終わり、外資企業や外国人にドバイの魅力を知ってもらえて、外資マネーが集まるようになりました。その結果、2022年以降、ドバイの不動産価格が高騰しました。
ドバイ不動産で値上がりした事例
実際にドバイ不動産で値上がりした事例を2つご紹介します。
Wilton Park Residences 値上がり+66%
出典:「Propsearch」
ELLINGTONが2020年に販売開始したWilton Park Residences。販売価格は約4,400万円で完成時には約7,300万円まで値上がりしました。つまり、4年間で2,900万円ほど値上がりしています。
この物件は、2棟、12階建てに320ユニット(スタジオ、1ベッド、2ベッド)。周辺物件と差別化を図ったデザイン、またジム、スイミングプール、BBQエリア、子供用プレイグラウンド、ヨガエリア、庭園などアメニティが充実しており人気を集めました。
Wilton Park周辺は、ドバイ中心部に近い高級住宅地で、ダウンタウン・ブルジュハリファ、ドバイモール、ドバイ・ファウンテンまで車にて10分前後で行けます。学校やショッピングモール、飲食店も増えて生活しやすくなったことから、需要が伸びました。
他エリアに比べて、価格はまだ低く成長余地があったこと、デベロッパーの販売価格が安かったこともあり、完成時に不動産価格が値上がりする結果となりました。このエリアは、今後も価格上昇が見込めるのではないかと投資家からの声が上がっています。
Belgravia Square 値上がり+61%
出典:「ELLINGTON」
ELLINGTONが2019年に販売開始したBelgravia Square。販売価格は約3,200万円で完成時には約5,200万円に値上がりしました。
Belgravia Square は5階建ての高級住宅。全225ユニットからなっています。L字型ブロックが向かい合う構造でモダンなファサードが特長です。プール、キッズプール、ジム、キッズプレイルーム、ガーデンエリア、クラブハウス、ロビースペースなど、リゾートライクな共用施設が充実しています。
この物件は、ジュメイラ・ビレッジ・サークルにあります。ドバイ中心部からやや南西、シェイク・モハメッド・ビン・ザイード・ロードの近くにある物件で、ドバイマリーナやパーム・ジュメイラなど人気観光地にもアクセスしやすいロケーションです。スーパーマーケット(Carrefourなど)、カフェ、レストラン、フィットネスジム、薬局などインフラが整備されており、住みやすいエリアとして注目を集めています。
今後、ドバイ不動産は値上がりする?
結論からお伝えすると、2025年も上昇は続く見込みとなっています。ただし、ヴィラもレジデンスも不動産価格の値上がりは緩やかになると予想されています。
中国の富裕層がUAEに移住を検討しており、より外資マネーが集まるのではないかと予想もされているため、今後に注目です。
しかし、これまでドバイ不動産価格は急騰してきたため、価格調整が入る可能性もあるでしょう。このようなリスクも踏まえながら、ドバイ不動産に投資することをおすすめします。
まとめ
ドバイの不動産価格は、国家戦略「ドバイマスタープラン2040」による都市開発と外資誘致が加速し、急速に値上がりしてきました。
ELLINGTONの物件を中心にご紹介しましたが、販売から完成時までに数千万円も価格が上昇した物件もあります。
今後についても2025年は上昇基調が続くと予想されていますが、その伸び率は緩やかになる見込みです。中国人を含む富裕層の移住の動きは引き続き追い風となりますが、一方で短期的な価格調整リスクも考えられるため、現実的なシナリオで投資することをおすすめします。
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