
UAEやドバイは、近年、世界の人々から注目を浴びるようになりました。しかし、多くの人が気になるのはUAEやドバイの今後ではないでしょうか?そこで、今回は最新ニュースをもとに、今後UAEやドバイがどうなるのかについて解説します。
中国富裕層の居住権の取得により人口が増加する
中国では「潤(国外脱出)」というネットスラングが広く使用されるようになりました。その背景には、政治的統制の強化による閉塞感があげられます。
2014年には雨傘運動、2019年には大規模デモが行われましたが、政府は国家安全維持法(国安法)を施行、反体制活動が制限されました。この制限に嫌悪感を抱いた人も少なからずいます。
また、共同富裕政策により、富裕層や大企業への課税額を上げ、全ての人が平等になるような政策が発表され、富裕層を中心に国外脱出したいと考える方が増えてきているようです。ニュースによると国外脱出希望者は約800万人にものぼり、富裕層はUAEの移住権、市民権を取得するのではないかと話題になっています。
外資企業の誘致に成功し、魅力が溢れる国になる
ドバイマスタープラン2040では外資企業、外資を集めて持続可能な国にすると発表されました。実際にドバイ国際博覧会はコロナ禍でも2,410万人が来場して大成功を収めました。ドバイ国際博覧会により、コロナ禍でも安心、安全に暮らせることを世界の人々に知ってもらうことができ、外資系企業の誘致に成功しています。
ラスアルハイマでは、2027年にカジノリゾート施設、ウィン・ラアスアルハイマがオープンする予定です。また、アブダビには中東初のディズニーテーマパークをつくることが先日発表されました。
これら周辺のエリアでは、ホテルの建設、インフラ整備が始まっています。外資企業や外国人、外資マネーが集まることで、ドバイ経済はより豊かになっていくと考えられます。
生活インフラが整備されて居住エリアが広がる
外資企業の誘致に成功し、より多くの人が快適に暮らせるようにドバイ政府は交通インフラの整備を始めています。例えば、エミレーツ・ロード゙の整備拡張プロジェクトでは、ドバイ中心部とラス・アルハイマを結ぶ計画が立てられています。現在の所要時間は45分ですが、今後25分へ短縮される見通しです。
また、ドバイ郊外ではアル・マクトゥーム国際空港の拡張傾向も始まっており、より多くの人がドバイに来れるように計画が練られています。このように交通インフラが整備されドバイ中心部にアクセスしやすくなれば、郊外の不動産価格は押し上がることでしょう。
特定地域では需要より供給が多くなる
特定地域では供給過剰の問題が出てくるのではないかと予想されています。今年中に約1万9700個のヴィラが供給されます。
また、今後3年間で18万2,000戸のレジデンスが登場するとされているため、特定地域では需要より供給が多くなり価格調整が入るかもしれません。供給過剰なエリアの物件を購入すると、賃貸需要が見込めないだけでなく、売却しづらいという悩みを抱えることになるため注意してください。
詐欺被害件数が増加する
ドバイ不動産が注目される一方で、詐欺事件が発生しやすくなっています。例えば、次のような詐欺被害が報告されています。
- 所有者であると信用させた上で賃貸契約を締結して、年間家賃を騙し取る
- 高額な融資サポート手数料を騙し取る
- 無ライセンスの不動産業者による仲介で、金銭を騙し取られる
- 偽造証明書を作成して、金銭を騙し取る
ドバイ不動産詐欺に関して、詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
>>ドバイ不動産詐欺の事例!詐欺被害を防ぐ方法までご紹介
まとめ
UAE・ドバイは、経済的な成長を続けています。中国富裕層の移住や大規模な観光・娯楽施設の開発は、さらなる人口増加と経済活性化につながるでしょう。
また、交通インフラの整備によって郊外エリアの価値も高まっていくと考えられます。一方で、供給過剰による不動産価格の調整や、詐欺被害といったリスクも見逃せません。総じて、UAE・ドバイは今後も世界中から注目され続ける国、都市であることは間違いないでしょう。