「ドバイでは、どのような洋服を着ればいいの?」「イスラム教の国で気を付けるべき服装は?」と考える方も多いのではないでしょうか。
ドバイはビザを取得しやすく税金が非課税のため、移住を検討する方が多くいます。しかし、ドバイの気候がわからず服装を間違える方もしばしば。そこで今回は、季節やTPOに応じたドバイの服装を紹介します。
ドバイは砂漠気候のため寒暖差が大きい
砂漠気候とは、主に北アフリカや中東が属している気候です。降水量が少なく乾燥しているため、樹木が育たず地表が高温になりやすいです。また、夜間は大気や地表が熱を放射し、冷却しようとするため気温が低くなります。
日中の気温は最高40℃に達する一方で、朝晩は最低10℃近くまで冷え込む可能性があります。また、夏は直射日光が強いので、日焼けには注意が必要です。
【季節別】ドバイの服装とは
ドバイの季節は、主に夏季と冬季に分けられます。本章では、ドバイの服装を季節・気温ごとに紹介します。
季節 | 最高気温 | 最低気温 |
夏季(5月〜9月) | 43.9℃(7月) | 26.4℃(5月) |
冬季(12月〜2月) | 24.9℃(1月) | 13.4℃(1月) |
季節の変わり目(3月・4月、10月・11月) | 37.1℃(10月) | 17℃(2月) |
参考:気象庁
夏季:5月〜9月
ドバイの夏の服装は、薄手のカーディガンや長ズボン、ロングスカートがおすすめです。ドバイは直射日光が強いため日焼けをする可能性があります。また、ドバイの夏は最高40℃、平均35℃〜37℃になります。ほぼ毎日が猛暑日なので、出歩くと大量に汗をかくでしょう。そのため、服装の素材は吸水性や速乾性のあるポリエステルが最適です。
時期 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 |
5月 | 32.7℃ | 40.3℃ | 26.4℃ |
6月 | 35.1℃ | 42.3℃ | 29.7℃ |
7月 | 37.6℃ | 43.9℃ | 32.8℃ |
8月 | 36.7℃ | 43.8℃ | 31.8℃ |
9月 | 34.5℃ | 41.0℃ | データなし |
参考:気象庁
冬季:12月〜2月
冬季のドバイでは、日中は半袖、朝晩は冷えるのでパーカーや長袖シャツ、ジャケットを着るとよいでしょう。夏に比べて直射日光が強くないため、半袖で過ごせます。冬季の日中の気温は24℃〜27℃程度です。そのため、日本のように厚手のダウンやコートを着る必要はありません。
時期 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 |
12月 | 22.8℃ | 27.7℃ | 18.0℃ |
1月 | 19.1℃ | 24.9℃ | 13.4℃ |
2月 | 21.6℃ | 26.9℃ | 17.0℃ |
参考:気象庁
季節の変わり目:3月・4月、10月・11月
3月〜4月は、冬から夏へ移行する季節です。朝晩は肌寒いですが、日中は30℃以上で日差しが強くなるので、地肌を守るために薄めのカーディガンを着ましょう。
時期 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 |
3月 | 26.0℃ | 32.6℃ | 20.2℃ |
4月 | 29.3℃ | 36.4℃ | 23.0℃ |
10月〜11月は夏から冬に切り替わる時期です。夏の暑さが残り、日中には気温が30℃後半になります。10月は直射日光が強いため、長袖シャツをおすすめします。11月は平均気温が26℃まで落ち着くため、長袖Tシャツ1枚あればよいでしょう。
時期 | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 |
10月 | 31.2℃ | 37.1℃ | 26.3℃ |
11月 | 26.6℃ | 31.6℃ | 22.0℃ |
参考:気象庁
ドバイで服装に気を付けるべき場面
ドバイで服装に気を付ける場面は、以下の3つです。
・モスク
・高級レストラン・ホテル
・ラマダン期間中
モスク
モスクでは、男女ともに露出の高い服装は控えましょう。男性は肩や膝が見える服装が禁止されています。Tシャツや7分丈以上のパンツを着用してください。女性は体のラインが見えたり、透けたりする服装を着てはいけません。
大きめの長袖シャツやロングスカート、10分丈のパンツが最適です。また、髪の毛をすべて隠す必要があるので、スカーフがあると便利です。靴はモスクに入る前に脱ぐ必要があるので、脱ぎやすいものがおすすめ。
高級レストラン・ホテル
高級レストラン・ホテルではドレスコードが必要です。タンクトップや短パン、ビーチサンダルでは入店を断られる可能性があります。男性は襟付きシャツにチノパン、シューズのようなスマートカジュアル。
女性はレース袖のドレスやワンピースにヒールを合わせるようなインフォーマルスタイルが適しているでしょう。
ラマダン期間中
「在ドバイ日本国総領事館」によると、ラマダン期間中は露出の多い服装は避けたほうがよいとあります。ラマダンとは毎年5月頃にイスラム教徒が行う1ヶ月間の断食期間のことです。
ラマダン期間中は、イスラム教徒の集中力や判断力、忍耐力が低下する傾向にあり、交通事故が多くなるとされています。運転に限らず、些細なことで大きなトラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。
ドバイでの生活で留意すること
ドバイで生活するうえで留意することは、以下の2つです。
・室内は寒い可能性がある
・女性はアバヤを着なくてよい
室内は寒い可能性がある
ドバイのショッピングモールやレストランでは、パーカーやカーディガンなど羽織れる服が重宝します。室内は冷房が利いており、非常に寒い可能性があります。エアコンの温度は22℃〜24℃に設定されていることもしばしば。ドバイは屋外だと30℃を超えることが多いため、寒暖差で体調を崩すかもしれません。ゆっくりと買い物や食事をしたい方は、羽織ものを準備しておきましょう。
女性はアバヤを着なくてよい
ドバイで外国人はアバヤを着用する必要がありません。アバヤとは、アラブ諸国の民族衣装です。ゆったりとした黒い衣装で、身体を覆うように着ます。サウジアラビアのようなイスラム教の戒律が厳しい国では、外国人もアバヤを着る必要がありますが、ドバイは観光客に着用を求めません。外国人にとっては過ごしやすいといえます。
まとめ:ドバイでは季節・気温に合わせた服装が必要
ドバイは砂漠気候のため、朝晩は寒く日中は暑いことが特徴です。夏季は最高気温が40℃近くになり、強い直射日光が降り注ぎます。そのため、ドバイに移住すると季節や気温に応じた服装を着る必要があります。夏には軽く羽織れる服装を着用しましょう。
JCMEでは、ドバイへの移住を検討している方のサポートを行います。ドバイの服装の他、ビザの取得や不動産仲介などお悩みごとがある方は、ぜひJCMEにご相談ください。