
「ドバイは建設ラッシュだから、不動産バブルは崩壊するのではないか?」「今後もドバイの不動産価格は高騰するのだろうか?」と気になっていませんか?
そこで、今回はドバイの不動産バブルは崩壊するのかを予想してみます。
不動産の供給数や移住者数、観光客数から簡易的に予想するだけですが、参考になれば幸いです。
ドバイ不動産は供給過多でバブルが崩壊する?
ドバイは建設ラッシュで崩壊するのではないかと懸念されています。
最初にお伝えすると需要が供給を上回っていることから不動産価格が10%前後上昇しているのは事実です。
オフプランの物件を購入すると完成時に不動産価格が30%~50%上昇しているため、キャピタルゲインが狙いやすい状況です。つまり、供給が上回れば不動産価格は横ばい、または下落するのは間違いありません。しかし、数年間で不動産バブルが崩壊することはないでしょう。
ドバイ不動産は供給過多であるかを簡易的に計算
ドバイ不動産の需要と供給にどれぐらいの差があるのでしょうか?需要と供給の差を計算するのは難しいですが、移住者数と不動産供給数を見ておきましょう。
ドバイへの移住者数
ドバイ統計センターのデータからも人口が増加していることがわかります。
年度 | 人口 |
2022年 | 3,519,957 (+2.62%) |
2023年 | 3,610,903 (+2.56%) |
2024年 | 3,776,398 (+4.53%) |
不動産コンサルタント会社ValuStratによると、2025年3月末にドバイの人口は392万人に増加しました。最初の3ヶ月間で89,695人がドバイに移住してきたそうです。
このペースを維持できるかわかりませんが、最近では税制を改正した国の富裕層がドバイへの移住を検討しています。
イギリス人は14万人、中国人は数百万人が他国への移住を検討している状況です。そのため、約36万人が移住してくる可能性も充分あり得ます。
ドバイ不動産の供給数
ドバイ不動産の供給数は、2025年に9万戸、2026年に過去最高の12万戸が供給される見込みです。ちなみに2024年には3万戸が供給されました。
ドバイ移住者が増え住宅の需要が伸びているため、供給数が増えています。
この数値は予想に過ぎず、ドバイの不動産は完成日がズレることが大半です。そのため、供給数が下方修正されることがありますが、上方修正されることは今までありません。
単純に移住者と不動産の供給数を見るだけでも、直近でドバイ不動産のバブルが崩壊するとは考えにくい状況です。
ドバイの観光客数
またドバイ博覧会が大成功し、ドバイの観光客数も年々増えています。2024年度の観光客数は1,872万人と過去最高を記録しました。
ドバイではありませんが、UAEにはウィン・リゾートや東京ディズニーランドが開業する予定です。
2030年までに4,000万人を目指しています。そのため、賃貸需要も安定的に見込めることでしょう。
年度 | 観光客数 |
2024年 | 1,872万人 |
2023年 | 1,715万人 |
2022年 | 1,436万人 |
[結論]ドバイ不動産は供給過多でバブル崩壊とならない
数年間でドバイ不動産のバブルが崩壊するとは考えにくいです。
最近では税制を改正した国の富裕層がドバイへの移住を検討しています。イギリス人は14万人、中国人は数百万人が他国への移住を検討している状況です。
ドバイが移住先に選ばれる理由として①さまざまな国の人が住んでいる多文化共生が根付き暮らしやすい②タックスヘイブンなどの恩恵が受けられることが挙げられます。
過小評価をすると、2028年頃に横ばいになる可能性はあるかもしれません。そのため、不動産投資を行う場合は戦略を考えることが大切です。
まだまだ買いの状況であることは間違いないです。そのため、興味がある方は信頼できるエージェントに相談してみることをおすすめします。
まとめ
ドバイ不動産は一見すると建設ラッシュで供給が過剰に思えますが、移住者数の増加や観光需要の拡大が需要を支えており、直近数年間でバブルが崩壊する可能性は低いといえます。
むしろ不動産価格は上昇傾向を維持しており、投資家にとっては依然として魅力的な市場です。
ただし、2028年頃には供給と需要のバランス次第で価格が横ばいになる可能性もあるため、信頼できる現地エージェントと相談しながら、長期的な視点で判断することをおすすめします。もし気になることがあれば、お気軽にご相談ください。