
「ドバイの不動産投資が人気だけど、アブダビはどうなの?」「アブダビは賃貸需要があるのだろうか?」と疑問をお持ちではありませんか?
実は、アブダビも不動産投資先として注目を集めています。
今回は、アブダビの不動産投資について解説します。なぜ、世界から注目を集めているのか、わかりやすくまとめたため、ぜひ参考にしてください。
アブダビとは
アブダビはアラブ首長国連邦(UAE)を構成する7つの首長国の一つで、政治の中心部です。
1959年に油田が発見されて、石油生産国となりました。
石油・ガス産業で経済的に豊かな都市として発展し、教育機関や医療機関の公共サービスの品質が高くインフラの整備がされています。
アブダビとドバイの違い
アブダビもドバイもアラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国です。
ドバイはアブダビと比較して石油資源が少なかったことから、石油依存からの脱却を目指しました。その結果、多国籍の人々が集う国際色豊かな都市となりました。
アブダビは、石油・ガス産業で経済的に豊かな都市となりましたが、ドバイを参考にしながら、石油依存からの脱却を目指しています。
アブダビの不動産市場
アブダビ不動産センター(ADREC)のデータによると、2025年上半期のアブダビ不動産取引総額が517億2,000万AED(約2兆680億円)で、昨年から372億AED(約1兆4,508億円)増加しました。
同時期を比較して、不動産取引総額は39%増加しました。不動産取引件数は前年比12%増の1万4,167件です。
世界の投資家の関心を集めたことにより、不動産取引件数が増えました。とくに、ロシア、中国、英国、フランス、カザフスタン、米国の投資家から関心を集めています。
詳しくは後述しますが、サディヤット島が91億AED(約3,640億円)、ヤス島が58億6,000万AED(約2,344億円)、アル・バヒアが39億8,000万AED(約1,592億円)と投資先として人気でした。
不動産投資先でアブダビが注目を浴びる理由
不動産投資先でアブダビが注目を浴びる理由は4つあります。
1つ目がドバイ博覧会の来場者が約2,410万人と大成功したことです。世界の人々にUAEを知ってもらうことができ、数十億ドル規模の経済効果をもたらしました。
ウィン・リゾーツ・リミテッド社やウォルト・ディズニー・カンパニー社などのUAE誘致に成功し、カジノリゾートやディズニーテーマパークがオープンする予定です。
2つ目が石油依存から脱却を目指していることです。
アブダビ経済ビジョン2030を掲げて石油依存からの脱却を目指しています。巨大没入型施設「スフィア」などの観光施設が作られていたり、アブダビとドバイを30分で結ぶ高速鉄道が作られていたりと、より魅力的な都市に進化しています。
3つ目が多国籍な国であることです。
アブダビの人口の7割以上が外国人のため、多文化共生が進んでいます。そのため、英語が話せれば生活しやすいため、移住先としても人気を集めています。
4つ目がドバイの不動産価格より安く購入できることです。そのため、不動産投資先としてアブダビが注目を集めています。
アブダビ不動産投資の注目エリア
世界の投資家から注目を集めているエリアは「サディヤット島」「ヤス島」「アル・バビア」です。
サディヤット島
サディヤット島は文化施設が集約されているエリアです。2017年11月にルーヴル・アブダビがオープンして多くの観光客を引き寄せています。
今後はグッゲンハイム・アブダビやザイード国立博物館が完成予定で文化拠点としての地位を確立しています。
また、自然環境の保護にも注力。ビーチやマングローブ林があり、高級住宅からはオーシャンビューを眺められます。
アブダビ市街地にすぐに行けるため、都市生活の快適さとリゾートの静けさを享受したい方から絶大な人気を誇るエリアです。
ヤス島
ヤス島はエンターテインメントとレジャーの拠点です。
フェラーリ・ワールドには、世界最速のジェットコースター「フォーミュラ・ロッサ」があり、スリルを求める観光客から人気を集めています。
また、ワーナー・ブラザーズ・ワールドでもアニメや映画の世界に浸ることができます。
中東最大級の規模を誇るウォーターパーク、サーキット体験が楽しめる施設などもあるため、活気が溢れているエリアです。
ウォルト・ディズニー・カンパニー社が、ヤス島に中東初のディズニー・テーマパークを建設することを発表して注目を集めています。
アル・バヒア
アル・バヒアはアブダビ国際空港から車でわずか10分ほどの距離に位置しながら、落ち着いた住宅街として知られているエリアです。
静かな住宅街のため家族世帯から高い支持を得ています。学校やスーパーマーケット、医療施設など生活に必要なインフラが揃っており、日常生活に不便を感じることがない点も魅力です。
サディヤット島やヤス島といった高級リゾートエリアと比べて不動産価格が比較的手頃のため、移住を検討している方から支持されています。
まとめ
アブダビの不動産市場は、石油依存からの脱却を目指した都市戦略や外資企業の誘致により、今まさに大きな成長局面を迎えています。
ドバイと比較すると、お手頃な価格で不動産を取得できる点は、投資家にとって大きな魅力です。
とくに文化拠点として進化を続けるサディヤット島、エンターテインメントの中心であるヤス島、そして生活利便性と価格の手頃さを兼ね備えたアル・バヒアは、世界中の投資家や居住者から注目を集めています。
今後も高速鉄道の開通やテーマパークの開業が予定されているため、不動産価格は上がっていくことでしょう。今がチャンスの投資先といえるアブダビにご興味がある方は、ぜひJCME GROUPまでお問い合わせください。