2021年4月7日にサウジアラビア最大のヘルスケアサービスプロバイダーの1社であるFakeeh Care社がドバイのシリコンオアシスにスマート病院「Fakeeh University Hospital」をオープンしました。
医療が充実すれば地域住民が健康的に暮らせるだけでなく、観光客も安心してUAEに訪問できるようになります。一体、新たに登場したスマート病院とは何なのでしょうか?
今回は、ドバイに最先端技術を活用したスマート病院「Fakeeh University Hospital」について詳しく解説します。
ドバイのスマート病院「Fakeeh University Hospital」とは
Fakeeh University Hospital(FUH)は、患者がより良い治療結果が得られるように医療イノベーションに取り組んでいる病院です。
外科治療には低侵襲治療(体への負担を減らした医療法)を採用しており、近年ではロボットによる低侵襲手術「最小侵襲手術」を実現しています。最小侵襲手術の効果には、以下のようなものが挙げられます。
【最小侵襲手術】
- 切開する範囲を最小限にとどめ、54個の子宮筋腫の子宮摘出する手術をしても妊娠した女性
- 腎臓に手術を行った1歳半の乳児
また、外科的治療の種類も豊富にあり、早い回復と治療が提供できるようになっています。さらに、患者の快適性や感染対策の安全面からモジュラー手術室を完備。高度な医療が受けられるFakeeh University Hospitalは、地域の住民だけでなく、諸外国の人々からも注目を浴びています。
ドバイにスマート病院がオープンされた理由
2021年4月にオープンしたスマート病院「Fakeeh University Hospital」の建設費は15億ディルハム(約450億円)です。
莫大な資金を搭載して最先端技術を取り入れたスマート病院をオープンした背景には何があるのでしょうか?次にドバイにスマート病院がオープンされた理由をご紹介します。
高度な医療サービスの提供
スマート病院「Fakeeh University Hospital」にロボティクス技術を採用するだけでなく、医薬品のトレーサビリティなど医療体制を構築し、住民の人に高度な医療サービスを提供するために建設されました。
ドバイは宇宙開発や交通インフラをはじめ、さまざまな分野でイノベーションや最先端技術を採用した取り組みが始まっていますが、ヘルスケア分野でも動きが加速してきているのです。
高度な医療サービスが提供されるようになれば、UAEに定住する移民が増えることは間違いありません。
医療ツーリズムによる収益化
ドバイは形成外科分野で医療ツーリズムによる収益を伸ばしていました。従来から、ドバイ政府は医療ツーリズムを経済成長に資する重要産業と位置付けて、国際的な医療ツーリズムのハブとすることを目指しています。
医療ツーリズムを強化するために、スマート病院「Fakeeh University Hospital」をオープンしました。
この病院は、ドバイ近郊の諸外国の人にも利用してもらえるように、350床の病床が用意されています。医療ツーリズムが活性化すれば、ドバイの観光客はより増えていくことでしょう。
医療人材の養成
ドバイの医療レベルは、日本と比較すると低いです。したがって、ドバイでは医療人材を海外の医師を採用していたのです。このような現状を変えて、医療技術が世界ランキングに匹敵させるために医療人材の養成するために、スマート病院「Fakeeh University Hospital」をオープンしました。
スマート病院「Fakeeh University Hospital」をオープンさせることで、医療従事者を養成するキッカケとしようとしているのです。自国の医療従事者が増えていけば、健康寿命が延びていくことでしょう。スマート病院「Fakeeh University Hospital」は、日本と同等の医療が受けられるとも言われています。
まとめ
今回はドバイのシリコンオアシスにスマート病院「Fakeeh University Hospital」について解説しました。スマート病院「Fakeeh University Hospital」の誕生により、ドバイで高度なサービスが受けられるようになってきました。
また、病院内で医療従事者を養成する動きも出てきて、ドバイの医療技術は発展していきています。その結果、医療ツーリズムを活性化させられ観光客を増やしていけるのです。
医療に限った話ではありませんが、ドバイは都市計画に取り組んでおり、経済発展している国です。このようなドバイにある不動産に投資をしておけば、日本では考えにくい安定収益や高利回りが得られるのです。
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